- 100年を幸せに生き抜くための戦略が知りたい
- 今の人生に疑問を持っている
- 転機が来ている中、どう動けば良いかわからない。
そんな悩みを持っているあなたに是非、読んでもらいたい本です。私もその1人でしたが、知りたかったこと以上にこれからの未来に身構える準備ができました。
今までの生き方では長寿命化は災厄となってしまう
- 教育⇒仕事⇒引退、3ステージ構成の生き方が長寿命化により崩壊したこと
- 長寿命化を災厄ではなく恩恵とするために、新しい生き方を実践すること
- 複雑なステージ構成に耐えうる内省と再検討・再構築の力を身に着けること
本書は100時代を生き抜くための新しい人生のロールモデルを提案しています。今までの生き方では単純に仕事の期間を引き延ばす結果となります。仕事が大好きな方であれば問題ありませんが、基本的に仕事は苦しいものです。この苦しい時間がただ引き延ばされてしまうのであれば、災厄以外の何物でもないでしょう。
つまり長寿命化を災厄とせず、恩恵とするためには今までの生き方を根本から変える必要があります。
では、どうやって生き方を変えていけば良いのでしょうか?
新しいステージに入る
長寿命化を恩恵とするためには新しいステージを設けることです。
本書では新しい3つのステージが紹介されています。
- エクスプローラー・・・自分を日常生活から切り離し、自分の生き方を探す人。金銭面の制約は最小限に抑えるため、金銭は目減りする。その代わりに無形資産(知識、経験、新たな交流)を築くステージ。
- インディペンデント・プロデューサー・・・金銭的な資産増加よりも独立した立場で生産的な活動に携わることに重点を置く。生産活動を通じて学習するステージ。短期的な仕事が特徴的。
- ポートフォリオ・ワーカー・・・異なる活動を同時に行うステージ。例えばフルタイムの職に就いているうちに、小規模なプロジェクトを通じて実験を始めること。過去の経験を活かす型が多い。
この3つのステージでは、若々しさや移行期間を必須ではありません。年齢とステージが一致する時代は終わりを告げ、生涯通して若さと柔軟性、遊びと即興、道の活動に前向きな姿勢が活躍します。反対に、そういった力を絶えず持たなければ長寿命化による恩恵を受けることが難しくなります。
大人のような保守的なものの考え方が形作られておらず、特定の行動パターンに染まらない。そんな若々しさを生涯持ち続ける人生が長寿命化による恩恵を最も受ける可能性が高く、これからの新しい時代を乗り越えるために学ぶべき力と言えそうです。
学びと実践
私なりにこれから実践したいことをまとめました。
- 有形資産・無形資産の状況を内省して把握すること
- 今の仕事で融通性のあるスキルを確認して、育てること
- 少し外れた生き方が正しいと考え、新たなロールモデルを見つけ出すこと。
少し抽象的なので具体的にどんなことから始めたのか、紹介します。
有形資産・無形資産の整理
有形資産・無形資産の整理を行います。有形資産はお金。無形資産は次の3つと定義します。
- 生産性資産・・・人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のこと。スキルと知識が主たる構成要素であることは言うまでもないが、他にも様々な要素が含まれる。
- 活力資産・・・肉体的・精神的な健康と幸福のこと。健康、友人関係、パートナーやその他の家族との良好な関係などが該当する。良い人生の重要な要素の一つ。
- 変身資産・・・大きな変化を経験し、大きな変身をするための資産。自分についてよく知っていること。多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること。旧来では重要視されていなかったが、マルチステージの人生では非常に重要。
この定義に沿って、現在の私の状況を考察しました。参考にですが、メモ書きを紹介します。
- お金・・・生活防衛資金を超える貯蓄があるため、ある程度足りている。マルチなステージ前提なら今は足りすぎているのか?要検討。
- 生産性資産・・・一定に社会人としてのスキルは身についている。しかし、他の場所に行っても通じるスキルかは検討要。転職サイト等で調べる価値はあるかも。
- 活力資産・・・年齢が上がるごとに減っている。友人は減った。減らした面もあるが、そうでなければ健康のバランスが取れない時期があったと思う。ただ、幸せな家庭でまだ生きているので、キツイ仕事にも耐えられたのかもしれない。もう少し健康の補強が必要かな!
- 変身資産・・・投資を通じて、自分の趣向や人生の好みについては比較的身についている自信がある。一方、多様な人的ネットワークについては皆無に近い。大きく補強が必要かもしれない。新しい事業にチャレンジかな!
このような内省を行い、自分に何が不足しているのか?過剰になっているかもしれないものはあるか?等、新しい自分の可能性を模索することが本書を通じて発見できます。
私の場合は、金銭的な貯蓄は比較的足りている(様々な職、変化に耐える覚悟があれば)。一方、現在は仕事が原因で不健康であったり、新しい挑戦が止まってしまっている現状がわかりました。更に、その挑戦は多様な人的ネットワークを築ける新しい挑戦が好ましいとわかりました。
改めて、そう考えさせられる良書でした。
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